給料が上がる事が夢幻となった今日この頃。されば、コツコツと出て行くモノを減らすか、
一発勝負の博打に出るか!
私は博打の才能は無いので、コツコツかな? でも、一発逆転の博打も魅力的・・・・・。
コツコツにしろ、博打にしろ、まずは、チョット経済でも勉強しましょうかね。
というわけで、私が読んだ本の中で、身近な経済問題お薦め読本を紹介します。
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普通の人がこうして億万長者になった ★★★日本の億万長者へのアンケート結果をもとに書かれた異色な本で、日本の億万長者って? そんな疑問に答えてくれます。人それぞれ億万長者のイメージがあるけど、身近に億万長者は居ないし、唯一触れるのはテレ ビの億万長者の住まい紹介的な番組程度。実際はどんな人なんでしょう? 私のイメージは脆く も崩れ去りました。案外人格者なんじゃん。 億万長者について書かれているとは言え、お金稼ぎのノウハウを期待するのは的外れ。幸せを 追い求め、ひたすら頑張って、ふと気がつくとお金持ちだった。お金在りきでは、いつまで経っ ても幸せになれないばかりか、お金持ちにもなれない。 幸せ、やり甲斐を追い求め、その対価として収入がくる。その手法は人それぞれ、ある意味対極 的な考え方もあります。人生の成功には答えは複数。正解はこれっていうのはないのですね。 |
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2008年破綻する家計生き残る家計 ★★★本書は、今後の危機的な状況を金融素人の我々にわかりやすく解説してくれます。巷で話題に なった2008年問題にもさらっと触れており、別な意味からも2008年がターニングポイントと結論 つけています。チョット前まではこれからインフレが始まるという意見が多かったのですが、本書は暫くはデフ レが続くとの結論。 最良の投資は単なる貯蓄と結論つけ、株は素人が手を出すものではないとの結論には少々異論が ある方も多いかと思いますが、全体的にわかりやすく今後の家計に降りかかる危機が理解できま した。 我々の将来って実に暗いんですね。新聞、テレビで盛んに取り上げられている公共事業、外郭団 体の無駄がその状況を更に悪くしているんだなと思うと、やるせないものがありますね。 |
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さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
★★★
題名の面白さから「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を読みました。 題名にある「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」をはじめ、「ベッドタウンに高級フランス料理店の謎」、「在庫だらけの自然食品店」など、身近な不思議を出発点にチョットこじつけながら会計の基礎の基礎を書いた本でした。まあ、著者自身も会計の本質をつかむための読み物だと言っていますから。あっと言う間に読み終わる頭の体操読本って感じでしょうか。 会計って言葉は知っているけど、いったいなに? って思いは解消されたのではないでしょうか。 |
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〈2005年〉大出世株―「新興市場」と「M&A」関連から厳選187銘柄
★★★
日経平均が7万6千円になると言うのは大げさですが、ベンチャーキャピタル会社の社長であり、大手証券会社のエースであった筆者が言う「将来のソニーに投資しなさい」と言うのは経験に裏打ちされており、説得力があります。中綴じされている、お薦め10社は確かに頼もしい銘柄ばかりで、思わず買ってみようかと思わされますが、最近の株価上昇で既に手遅れかも・・・・・ |
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あと1億円生涯収入を増やす本
★★★
年収300万円〜で有名な森永卓郎氏と「借りたカネは忘れろ!―誰にでもできる合法的借金帳消し術」の加治将一氏の雑誌対談を再編集したものです。 金融知識が豊富で、儲けようと思えば加治氏と同様に投資で成功しそうな森永氏がヤフーオークションとかでセコセコ稼ぎ、日々ジャンクフィードを食しながら節約する術を力説する姿が面白く、その対極(不動産投資等で大きく儲ける)にいる加治氏の呆れ顔が目に浮かびます。 本書を読んで1億円生涯年収を増やすことが出来るかは置いといて、驚いたのは、我々がイメージしているアメリカビジネスマンの姿と現実のギャップ。アフターファイブは公私混同しないように思っていましたが、エリート層は逆で、上司のホームパーティーに呼ばれることがまず出世の一歩とか。残業もバリバリで、日本のビジネスマン以上に働いているそうです。 アメリカンドリームなんて宝くじと一緒で、アメリカ実社会ではハーバード大出とかの学歴で選別される。しかもハーバード大の学費は年間300万近くだとか。エリート家庭からしかエリートが出てこない構造。 アメリカ嫌いの森永氏の発言なので、割り引いて読んだとしても我々のイメージとは大違い。我々は情報操作されていいようにイメージを植え付けられているんだな〜と思います。 |
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続・年収300万円時代を生き抜く経済学 実践編!〜給料激減でも豊かに生きるための「新・生活防衛術」
★★★★
前回同様反小泉改革の主張をしつつ、その流れが止められないのなら、 改悪後の世界で、如何に心豊かに生き抜くかがテーマです。 その実践編として書かれている田舎暮しの実例が、実に楽しそうで、生き生きとしていて。 真似したい・・・・・度胸があれば。 どうせ大して収入も無いのに社畜になって毎晩遅くまで働くくらいなら、それより 多少収入が少なくっても心豊かな生活の方がいい。 今後の人生設計への選択肢を多様に持っていることは重要だと思います。 |
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お金はこうして殖やしなさい〜大変な時代に無理なく貯める方法
★★★★
この手の本は、どこか宣伝臭い記述が多いのですが、この本は別。<br> 実に基礎から分かり易く書かれています。利殖関係の記事を読んで疑問に思っていたことも 解決してくれました。 金持ち父さんの受け売りではありませんが、これからは「お金」についての知識が必要不 可欠になってくるであろうと思います。先行き不安な我々の人生。自分の身は自分で守る。 何故かお金に関しては皆無頓着ですが、これからはそうは言っておれません。 気がつくと日本の安全神話が崩壊していたように、お金についても今から備えておかねば。 |
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ビンボー主義の生活経済学
★★★
「年収300万円時代を生き抜く経済学」の後に書かれたので、収入の二極化については少々トーンダウンしておりました。 作者のミニカー、オマケ玩具への情熱が語られている部分はマニアックな世界を垣間見せてくれました。ヤフーオークションってそう言う需要があるのかと関心させられたりして。チョット、オークションに参加してみたくなりました。 そう言えば、最近ヤフーオークションで儲けることをネタとした本が数冊書店に並んでいました。皆考えることが同じなのでしょうか・・・・・ |
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お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 〜 知的人生設計入門
★★★
本のオビに「金持ち父さん貧乏父さん 」は今すぐ捨ててくだ さいと書いてはあります。 確かに巷に溢れるお金の本とはチト視点の違った本です。 これからは、溢れる情報を取捨選択・分析したものが黄金の羽を拾えると言うことが主 題で、情報の分析事例として税制の歪みをついて出費を如何に押さえるか(節税)のヒ ント(黄金の羽)が書いてあります。日本で黄金の羽を拾う為にはこの歪みを有効利用 しなければなりません。つまりサラリーマンではいけないと言うことなんですね。これ は最近の副業ブーム、企業家ブームに通じるところがあります。 日本の将来については、「年収300万円時代を生き抜く経済学」に通じるものがあり、厳しい未来像が示されています。まあ、どの 本を読んでも薔薇色の未来が書いてある本なんてありませんが・・・ 個人的に注目したのは、住宅取得について。他の本と異なり、住宅取得を投資という 視点から分析し、今直ぐ買うのと、将来買うのとで単純な土地価格だけではなく、金利 を含めた投資として考えた時、分散投資は崩れ、大きなリスクを背負うことになります。 結局はサラリーマンは損で、自営業がお徳。金持ち父さんと同じ結論のような気もし ますが、金持ち父さんがアメリカの話で、今一つ現実味が無かったのに比べ、本書は日 本人にとって実践的な内容となっており、本書を応用することで黄金の羽を拾えること でしょう。 |
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年収300万円時代を生き抜く経済学 給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する!
★★★
副題に『給料半減が実現する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する!』とショ ッキングに記載されていますが、内容は「小泉改革は金持ちの改革」であり、平等だった日本 社会をアメリカ的な弱肉強食で一部の金持ちだけが優遇される社会に変えていく為の改革であ ると断言しています。その過程は下記の5ステップで、現在はAからBへの以降期だとのこと。 @ITバブルを引き起こして「頭金」を作る A金融引締めによるデフレを仕掛け、資産価格を急落させ、不動産を借金で購入した起業を追い込む B不良債権処理を強行して、放出された不動産を二束三文で買い占める Cデフレを終わらせて、買い占めた不動産価格でキャピタルゲインを得る D一度たたき落とした旧来型の起業や一般市民が、這い上がってこれないように弱肉強食社会へと転換する その他、住宅価格についても下落はここ1〜2年加速し、最大の「買い場」が来ると予測し ている。これは収益還元法で決まる理論地価と現実の地価を比較した場合、バブル期には現実 の地価が理論地価の2.3倍という大幅な乖離が生じていたが、現在は逆転し、1倍程度の理論地 価が上回っていることによる。(経済財政白書からデータ引用)。 その他、今流行りの「副業」「複業」を進めていたり、転職はしない方が良いなどの、年収 300万円時代を生き抜く術については斬新な内容は見られなかった。 |